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概要と特長
このアプリケーションは、個人事業者や中小・ベンチャー企業の経営者・従業員などが、取引の記録を後から追うことの困難な「現金」を徹底的に記録・管理するために開発されました。
会計上、取引を把握するための資料には、請求書・納品書や預金通帳、領収書などのさまざまなものがありますが、特に現金はその入出金の完全な把握がきわめて難しい状態にあります(電車賃などのようにチケットが回収されてしまう支出は、特に分からなくなってしまいます)。
このアプリケーションを利用して、財布の中身をリアルタイムに管理し、コスト低減につなげてください。
現金管理のアプリケーションは数多くありますが、「現金出納帳 for Palm OS」は、 データの書き出しが強化されていることに特徴があります。メモ帳に書き出すほか、メモリスティックなどの外部メモリカードに、会計ソフトで直接読み込み可能なデータを書き出すことが可能です。
なお、当アプリケーションは、「書き出し」機能を除き、無償でご利用いただけます。
インストール
インストールは、HotSyncなどの方法により、以下のすべてのファイルをPalm OS搭載機の本体に入れてください。外部メモリカード上にアプリケーションを入れた場合の正常な動作は保証しかねます。
MyWallet.prc ・・・ プログラム本体
NSBRuntime.prc ・・・ ランタイムライブラリ
NSBSystemLib.prc ・・・ 同 上
NSBVFSLib.prc ・・・ 同 上
バージョンアップは、最新版の内容をインストールすることにより行うことができます。最新版は、当社サイト などから入手することができます。
1.出納帳
「現金出納帳」は、入出金一覧の画面が中心となります。一覧は、
日付 … いうまでもなく、入出金が行われた日にちです
科目 … 入出金を集計するための勘定科目です
摘要 … いわゆるメモです
金額 … 入出金の金額です
の4つの項目から成り、これらにより一つの取引を表します。
「新規」ボタンをタップするか、既存のデータをタップすると、2で説明される「追加/編集」画面が開き、データの追加、編集、削除を行うことができます。
「調整」ボタンをタップすると、7で説明される「現金調整」画面が開きます。残高を財布の中身と一致させることが現金管理上のポイントになります。
また、左上のポップアップで科目を指定すると、その科目だけの一覧を表示します。
2.追加/編集
「追加/編集」は、各項目一つひとつの詳細を表示、編集するものです。
「日付、入金出金の別、科目、金額、摘要」の5つの項目から成り、金額はGraffitiなどによる入力のほか、画面上のテンキーを使用することもできます。
「OK」ボタンをタップすると、この追加又は編集を確定し、「Cancel」ボタンをタップすると、なにもせずに出納帳画面に戻ります。また、「Delete」ボタンをタップすると、このデータを消去します。
6で説明する「設定/登録」機能で履歴を「使用」にしておくと、過去に入力したデータの科目ごとの摘要を簡単に参照することができます。
3.集計一覧
「集計一覧」は、指定期間における科目別の金額と1日あたりの平均金額を表示します。主要項目の1日当たりの金額をみて、無駄遣いを抑えることがコスト削減のポイントになります。
「1ヶ月」ボタンをタップすると、最近1ヶ月間(前月同日の翌日から)のデータを表示します。
「グラフ」ボタンをタップすると、最近90日間の収支を示すグラフ(収支線)と、平均を示すグラフ(平均線)を表示します。平均線が上向きの場合には、支出削減に成功しています。平均線は、7日平均と30日平均を表示することができます。
4.科目の設定
「科目の設定」は、出納帳の科目及び集計一覧で用いられる「科目」の追加及び削除などの管理を行います。
新規に科目を登録するためには、科目名を入力して「Add」ボタンをタップします。また、既存の科目を変更するためには、上のリストで変更する科目を選択してから、内容を編集して「Edit」ボタンをタップしてください。同様に、「Del」ボタンは科目を削除します。
また、科目の順番は、「↑」「↓」ボタンで変えることができます。
★財務応援Superをご利用の方★
科目コードと付加摘要文字を設定することで、「財務応援Super」とのリンクを行います。あらかじめ、「財務応援Super」上の科目コードと「現金出納帳」の科目コードを合わせておく必要があります。
また付加摘要文字は、摘要の前に文字を付加し、この文字列によって摘要管理するためのものです。例えば、「バス代」や「電車代」などの科目を利用する場合、これらの科目コードを会計ソフトの旅費交通費の同一コードにしておき、付加摘要として「バス代」や「電車代」を設定しておくことにより、「現金出納帳 for PalmOS」ではいちいち摘要を入力しなくても、会計ソフト側で摘要管理することができます。
★弥生会計をご利用の方★
「弥生会計」は科目コードを使用しませんので、適当な番号を付してかまいません。逆に、科目名は「弥生会計」上の勘定科目名と「現金出納帳」の科目名を合わせておく必要があります。
また付加摘要文字は、とくに摘要管理のためには使用しませんが、摘要文字を楽に入力したい場合などにご利用ください。
5.書き出し
「書き出し」機能はメモ帳に一定期間のデータを書き出す機能です。書き出し形式には次の種類があります。メモ帳A、B以外は外部メモリカードのルートに「wallet.txt」という名前で書き出します。
メモ帳A・・・日付、科目、メモ、金額
メモ帳B・・・日付、科目、メモ、入金、出金
財務応援・・・エプソン販売 の財務応援Superで直接読み込み可能なデータ
弥生会計・・・弥生株式会社 の弥生会計で直接読み込み可能なデータ
「書き出し」機能は「設定/登録」メニューのパスワード入力後でなければ利用することができません。
6.設定/登録
「設定/登録」機能はユーザー登録と環境設定を行う機能です。
履歴機能は、「追加/編集」画面において過去に入力したデータの摘要を参照できるようにする機能です。スピードが遅いPalmOS機では、参照取引数を絞り込むことによって、快適に入力することができます。
カラーは、一覧表示でピンク色の帳簿的色付けをするかどうかの選択です。
パスワードは、ご購入いただいたときに送られてくるものを入力してください。これにより、「書き出し」機能がご使用になれます。
7.現金調整
「現金調整」は、出納帳の残高と財布の中身が合わない場合に、その誤差を簡単に計算し、忘れている入出金を思い出すための支援をします。
財布の中身を見ながら、各紙幣・硬貨の枚数を入力することにより、財布の中身を計算します。入力は「+」「−」をタップすることによって入力することもできます。
入力がすんだら、「再計算」ボタンをタップすると、出納帳と財布の中身の誤差を計算します。
著作権について
当ソフトウェアの著作権は有限会社オフィス・アールケイが有しています。ウェブサイトや雑誌、書籍等に掲載される方は、事後でかまいませんので、PalmMan までお知らせください。
なお、当ページに掲載の画面は、しろくろまっちゃいむ様 のHRCaptを使用させていただきました。